6月3日朝6時39分、都内の病院に入院していたミスタープロ野球,長嶋茂雄さんが逝った。89歳。彼は、その華麗なる人生を真っ当したと言ってよいだろう。
ぼくが生まれた年の1965年から,長嶋選手が所属していたプロ野球読売ジャイアンツは、あの伝説のV9を成し遂げた。個人としても、数々のタイトルを獲得、長嶋選手は名実共にミスタープロ野球のジェデンどだった。
そんな偉大な人が日本にいて、だれもが知っているこの事実を、実はぼく自身知らなかった。父がよくテレビの野球中継を観ていたにもかかわらずだ。学校でもクラスメートや周囲の大人たちが、長嶋選手のことを話題にしていたかも知れないけれど、ぼくの耳や目にはその情報は入って来なかった。
それは、ぼくが押さない頃から見えにくく聞こえにくい状態だったからだと思う。
ぼくが巨人を意識するようになったのは、世界の王が国民栄誉賞を受賞した時の様子がテレビで放映されているのを、母が教えてくれた時だった。選手時代の長嶋さんを知っていたら、ファインプレイの数々を見たかった。
あの有名な「巨人、大鵬、卵焼き」が何を意味しているのかを知ったのもずっと後になってからの事だった。
偉大な日本人がまた一人この世を去った。なんとも寂しい事だ。このような「人の死」に触れると、その度に「命」の尊さ、儚さを改めて思い知る。
ぼくも還暦を迎え、人生の後半を走り始めようとしている。一日、一日をかみしめるように、存分に生きたい。