仕事帰りにしょくばの仲間2人と居酒屋へ入った。飲みながら細菌発声した熊本地震や千葉豪雨のことが話題になった。ここのところあいついで災害が発生している。災害対策について真剣にかんがえなければならない。こういうことは仕事の時間に担当職員で話し合うべきだろう。しかし、そういう時間を造ることさえ難しい現状にある。居酒屋での災害をテーマにした話は、結局仕事の延長になっているのではないか。。。
その日は土曜日だった。
昨夜は職場の仲間3人で、職場近くの居酒屋で飲んでいた。3人とも盲ろう者だが、勤務年数も経歴も、障害の程度も異なる。上は勤続20年を超えるベテラン職員、下は昨年入ってきたばかりの新人である。
このような飲み会を開いたのは、昨年の夏以来、2回目になる。お互いの親睦を深め、仕事上の情報交換をすることが主な目的だった。翌日は土曜日で仕事も休み。時間を気にせず、リラックスして飲み食いできる。
生ビールの中ジョッキでの乾杯から始まった親睦会は、気がつけば4時間も続いていた。
日頃の鬱憤や職場での悩み、これから職場で取り組んでいくべき課題など、話題は尽きなかった。
当然、先月末に発生した熊本の地震や千葉県の豪雨についても話が及んだ。
災害の話になったとき、先輩から、私たちの職場では災害への対応について何も決められていないと聞き、驚いた。他の障害者団体では、事務局に災害対策チームを設置しているところもあるという。
地震や豪雨、酷暑、台風などの脅威が年々高まっている現在、職場に対策チームをつくり、マニュアルやガイドラインを策定しておくことは、もはや必要不可欠ではないだろうか。
翌日の夕方、アーチと散歩に出かけた。
新しく開拓した散歩コースをアーチと歩いてみたかったこともあるが、目的地のマクドナルドでコーヒーを飲みながら、昨夜の盲ろう職員親睦会で話したことを、もう一度ゆっくり振り返りたかった。
マクドナルドからの帰り道。
覚えたばかりの新しいコースを、アーチもぼくも胸を張って堂々と歩いていた。
ところが、それまで小降りだった雨が突然激しさを増した。しまいには、大きなたらいをひっくり返したかのような雨が一気に降り注ぎ、ぼくたちはずぶ濡れになった。
「ゲリラ豪雨だ!」
家路を急いだ。

そして、その夜。
熟睡していると、突然、大きな横揺れで目が覚めた。
直感的に地震だと分かった。反射的に時間を確認すると、デジタル時計は2時4分を表示していた。
震度4。揺れは比較的長く続いた。
その揺れは、30年前に経験した阪神・淡路大震災を思い起こさせた。
当時と違うことが二つあった。
一つは、あのころは一人暮らしだったのに対し、今は妻とアーチがいること。もう一つは、当時は地震の発生を知らせる仕組みがほとんどなかったが、今回はスマホや火災警報器が一斉に鳴り響いたことだ。
3人で災害について話し合った、その直後の豪雨と地震だった。
そして数日後、職場で上司を交え、今後の災害対策について話し合った。そこで確認されたのは、主に次のようなことだった。
1.災害発生後、被災地の盲ろう者団体や会員の安否確認を速やかに行う。
2.被災地の盲ろう者団体にヒアリングを行い、どのような支援が必要なのか、何に困っているのかを確認し、必要なサポートを検討する。
3.職場に「災害対策チーム」を設置するかどうかについては、重要な課題として継続して検討する。
自然災害がいつ、どこで発生するのか、誰にも正確に予想することはできない。
だからこそ、「もしも」に備えて日頃から準備をしておくことが、被害を少しでも小さくすることにつながるのではないだろうか。

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