去る7月21日(祝)、滋賀県大津市の大津プリンスホテルにおいて、全日本ろうあ連盟の前理事長石野さんの「旭日章綬章」を祝う祝賀会があり、
全国盲ろう者協会を代表して列席してきました。
祝賀会には全国から約200人が集まり、石野さんの受賞を祝いました。参加者の中には、地元滋賀県の盲ろう者友の会の理事長や日視連の会長等の姿もありました。他にも、元国会議員秘書を勤めておられた秋山愛子さんも参加していて、再会を喜びあいました。
ところで、全日ろう連は戦後の1946年頃から、障害当事者団体としての「全日本ろうあ連盟」設立を目指して全国の関係者に会の発足を呼びかける等の運動を始めたそうです。そして、1947年5月25日、群馬県伊香保温泉の「木暮旅館」に約250人の活動家が集まり、会創設の話し合いが持たれ、翌年の1948年
第1回全国ろうあ者大会が京都で開催されました。

また、全国の視覚障害者の団体である「日本視覚障害者団体連合(日視連)」も、全日ろう連とほぼ同じ頃の1948年に、視覚障害者自身の手で「自立と社会参加」を実現することを目的に組織されました。(「日本盲人会連合」、大阪にて)
一方、視覚と聴覚の両方に障害のある、いわゆる「盲ろう者」の当事者団体について、盲ろう者の「自立生活」運動を振り返ってみると、1991年3月に「社会福祉法人全国盲ろう者協会」が設立されました。同年8月に栃木県宇都宮市において、「第1回全国盲ろう者大会」が開催されています。しかし、「盲ろう者協会」は支援者や教育者が中心となった盲ろう者支援を目的とした全国団体で、ろうあ者や視覚障害者が立ち上げたような当事者団体ではありませんでした。盲ろう者による当事者団体は、2006年8月、全国の10人ほどの有志によって設立した「全国盲ろう者団体連絡協議会」が会活動のスタートとなりました。大阪のリーガロイヤルホテル堺で開催されていた全国盲ろう者大会の会期中に発足総会が行われました。くしくもこの年の12月には国連において「障害者権利条約」が制定され、障害者運動は国際的にも機運が高まっていきます。
写真は、大津プリンスホテルのロビーで撮影したものです。


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