「国際盲ろうの日」
ヘレン・ケラーの誕生日である6月27日は「国際盲ろうの日」(International Day of DeafBlindness)です。これは昨年、2025年6月に国連総会で正式に制定されたものです。世界盲ろう者連盟(WFDb)という盲ろう者の国際組織が、長年にわたり「盲ろう者のための記念日」制定を国連へ働きかけてきたことが実を結びました。日本の全国盲ろう者協会は同連盟の会員であり、過去には日本の盲ろう者が役員を務めたこともあります。
全国盲ろう者協会では、他の関係3団体と協力して「国際盲ろうの日記念イベント」を開催することを決め、約半年にわたり念入りに準備を進めてきました。しかし、6月27日のイベント当日は台風接近の影響で、やむなく中止となってしまいました。いったんは中止となりましたが、4団体の「なんとか開催したい」という強い思いから、1か月後の7月25日に日程を改め、台風の次は猛暑が心配される中、無事に開催することができました。
イベントの内容は主に3つのパートで構成されています。
1つ目は、ヘレン・ケラーの写真と、彼女の3度目の来日時のスピーチ音源の紹介。
2つ目は、「盲ろう者とは?」というテーマで、二人の盲ろう者によるプレゼンテーション。
3つ目は、参加者と盲ろう者(プレゼンター2名と協会職員3名の計5名)とのコミュニケーション体験です。
なお、ヘレンの写真や音源は、東京ヘレン・ケラー協会のご厚意により、このイベントのために借用しました。
イベントの目的は「盲ろう者について広く知ってもらう」ことであり、一般参加者を対象としていました。残念ながら会場の参加者は多くはなく、スタッフとして関わってくださった方々の人数の方が参加者より多いという状況でした。しかし、オンライン配信も行っており、そのアーカイブは参加者限定ではありますが、2か月間視聴できます。
イベントは無事に終えることができましたが、終わってみるといくつかの疑問や課題が残りました。まず、会場に設置した難聴者用ループシステムが十分に機能していなかったこと。次に、台風などの災害を想定した準備が不十分だったこと。そして、延期した日程を記念日の1か月後に設定したことです。記念日に実施できない場合は、思い切って中止にするか、記念日のある月(今回で言えば6月)のどこかで「○○記念月間イベント」として開催する方がよかったのではないか──これは私個人の思いですが、そう感じています。

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